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妖怪百物語  作者: keikato
411/923

411 海から上がった怪物

 海から上がった怪物は異獣の一種です。

 これは江戸時代中期、本島知辰の見聞雑録『月堂見聞集』に次のような話が記されています。

 享保11年2月25日。

 奇妙な生物の死骸が京都舞鶴の浜辺に打ち上がりました。

 首は鳩に似て長さ30センチほど、腹は赤白の斑模様で、大きなヒレを持ち、歯は喉の部分まで生えていました。

 ヒレの甲は唐傘の骨のようで、筋がやや高くタバコの葉に似て、胴の長さは150センチ、幅は90センチ、ヒレを広げると180センチほどありました。

 この怪物の死体が上がる前夜には、海中から凄まじい呻き声が響き、その声は1里四方にとどろいたといいます。

 この怪物のヒレを見て、みな言いました。

「これってアシカ?」


・アシカ=脚か=アシカ

・本島知辰(詳細不明)

・『月堂見聞集』(げつどうけんもんしゅう・見聞雑録)


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― 新着の感想 ―
[一言] 深海の中には、まだ私達が見たこともない異獣ともいえる怪魚がたくさんいるのでしょうね。 アシカ、トド、オットセイ。 私はいまだに、この3種類の区別がつかないのです(*´ω`*)
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