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妖怪百物語  作者: keikato
410/923

410 三目八面

 三目八面さんめやづらという妖怪がおります。

 高知市に伝承があり、これは申山さるやまという山に棲む三つの目と八つの顔を持った化け物で、土佐山村から隣りの森村に行く通行人を襲っては喰っていたといいます。

 あるとき。

 土佐山村の豪族、注連太夫しめだゆうという者が三目八面の話を聞きつけ、山鎮めの御幣(ごへい)を立て、申山に火を放ちました。

 すると三目八面は暴れに暴れた末、申山から逃れようと、三つの目と八つの顔で逃げ道を探しました。

 ところが、どの方向に向かっても山鎮めの御幣が立っていて、三目八面は徐々に行く手をふさがれ、しまいには炎に焼かれながら死んでいきました。

 三目八面。

 最後は八方塞がりでした。


・八方=八面

・八方塞がり=方途がなく活路が見いだせない状況


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