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妖怪百物語  作者: keikato
404/923

404 飯食い幽霊

 飯食い幽霊は江戸時代前期、浅井了意の仮名草子『狗張子』に次のような話があります。

 天文年間のこと。

 武田信玄の家臣、隅田宮内郷の屋敷に飯を食う幽霊が住み着き、その姿は見せませんが、朝晩の飯は家人と同じくらい食べました。

 宮内郷夫婦がその飯食い幽霊のことを外で話すと、自分の悪口を言うなら災いを起こすと脅し、実際に物が消えるなどの怪異が起きました。

 宮内郷が山伏に祈祷を依頼すると、飯食い幽霊は家を壊してやると威嚇して、家の柱を切るような音をさせて驚かせました。

 その後。

 高僧の祈祷によって怪異は鎮まったものの、宮内郷は後の合戦で討ち死にしてしまったといいます。

 この飯食い幽霊。

 宮内郷をメシトッタのでした。



・メシトッタ=飯取った=召し取った

・天文年間=1532年~1555年

・武田信玄=(1521~1573・甲斐の守護大名)

・浅井了意(あさいりょうい・?~1691・仏教学者)

・『狗張子』(いぬはりこ・仮名草子)


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