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妖怪百物語  作者: keikato
403/925

403 土蜘蛛1

 土蜘蛛という妖怪がおります。

 14世紀の絵巻物『土蜘蛛草紙』にあり、それには巨大な蜘蛛の姿が描かれています。

 その昔。

 源頼光が渡辺綱を従えて京の蓮台野を訪れたとき、そこで空を飛ぶ髑髏どくろに遭遇し、それを追うと一軒の古屋敷にたどり着きました。

 夜明け頃。

 美女が目くらましを仕掛けてきたので、頼光が刀で斬りかかると、女は白い血を流して消えました。

 白い血痕をたどると山奥の洞窟にたどり着き、そこには巨大な土蜘蛛がいました。

 激しい戦いの末、頼光が土蜘蛛の首をはねると、そこから無数の子蜘蛛が飛び出し、さらに腹の中には20個の髑髏と1990個の骨がありました。

 このあと。

 骨はコツコツ出されたといいます。


・コツコツ=骨=こつこつ

・こつこつ=少しずつ確実に

・源頼光(948~1021・平安時代中期の武将)

・渡辺綱(わたなべのつな・953~1025・平安時代中期の武将)

・『土蜘蛛草紙』(つちぐもぞうし・絵巻物)

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