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妖怪百物語  作者: keikato
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400 経凛々

 経凛々(きょうりんりん)という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、これには経文が(りん)と鈴棒を持った姿で描かれています。

 その解説文。

 京都西寺の守敏(しゅびん)が、東寺の空海(くうかい)との法力比べで敗れた逸話をもとに、守敏の経文が経凛々になったものだろうかとあります。

 この法力比べ。

 互いに「死ね」と呪詛し合うのですが、守敏は法力で栗を焼くことができるほどの実力者でした。

 そこで空海は、弟子を使って自分が呪詛で死んだと触れ込み、守敏が油断したところを呪い殺しました。

 その後。

 夜な夜な守敏が東寺に現れては、手にした焼き栗を僧たちに見せたといいます。

「クウカイ?」


・クウカイ=食うかい=空海

・守敏(しゅびん・生没年不詳・平安時代前期の僧)

・空海(くうかい・774~835・平安時代初期の僧)

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)


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