表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
4/855

4 八百比丘尼

 八百比丘尼やおびくには北海道と九州南部以南を除く日本各地に伝承があり、比丘尼とは出家した女性の修行者のことをいいます。

 飛鳥時代。

 ある男が知人の屋敷に招待され、帰り際に土産をもらい受けて持ち帰りました。

 土産は人魚の肉で、それを知らずに食べた男の娘は不老長寿を得ました。

 その後。

 娘は長寿がゆえに、幾人もの夫と死別し、まわりのみなが次々と死んでいきました。

 世を儚んだ娘は比丘尼となり、人目を忍んで全国各地を巡業しました。

 この八百比丘尼。

 最後は若狭の空印寺くういんじにたどり着き、寺のそばにあった洞窟にこもって即身成仏となりました。

 このとき八百歳でした。

 八百比丘尼は儚くシガナイ女でありました。


・シガナイ=しがない=死がない

・即身成仏=人間がこの世で生まれた肉体のまま仏になる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
日本各地に類似の伝説があるというのが興味深いですね。 肉ではないのですが、和歌山には人魚のミイラを祀っている御寺が御座いますね。 八百比丘尼と聞きますと、私としては手塚治虫先生の「火の鳥」の異形偏を思…
[良い点] まだ数話しか読んでいないのですが、毎回オチが上手くて面白いです! 一話一話が短いのに凄い。しかも話数が多い! 長く沢山楽しめる事が確約されていて幸せです。 マイペースに楽しませて頂きます…
[良い点] 女を捨てきれなかった感じがして、ラストは切ないですね。そして今回も綺麗なオチ。また、感想返信で書いてらっしゃるワカサもお上手です。読ませていただき有り難うございました♪
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ