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妖怪百物語  作者: keikato
396/924

396 胴面

 胴面どうのつらという妖怪がおります。

 胴面は首から上がなく、目や鼻などは胴体についていました。

 江戸時代後期、尾田郷澄の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』に、胴面の名前が示されているのですが、この絵巻物には解説文が一切なく、なぜ胴体に顔がついているのかは推測の域を出ないといいます。

 その昔。

 胴面は無念にも、ある戦で首から上を切り落とされてしまいました。

 死後。

 落ちた首は己の体を見つけ、戻ろうとしたまではよかったのですが、このとき首の上でなく、どうしてだか胴体にくっついてしまったのです。

 こうして今は眉毛と目は胸に、鼻と口は腹に、という奇妙な姿となったのだと思われます。

 まあ、みなドウでもいいのですが……。


・ドウでも=胴でも=どうでも

・尾田郷澄(おだごうちょう・生没不明)

・『百鬼夜行絵巻』(ひゃっきやこうえまき・妖怪絵巻)


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