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妖怪百物語  作者: keikato
393/931

393 木の葉天狗

 木の葉天狗は天狗の一種です。

 江戸時代中期、菊岡米山の雑書『諸国里人談』にあり、それによると静岡県の大井川で大勢の木の葉天狗が漁をしていたといいます。

 目撃者によれば、木の葉天狗は鼻の高い山伏姿の天狗とは異なり、鳥のような翼があり、人の気配を感じるとたちまち逃げ去ったといいます。

 また江戸時代後期、松浦静山の随筆『甲子夜話』に次のような話があります。

 木の葉天狗は白狼はくろうとも呼ばれ、老いた狼が天狗になったものとされ、山で薪を作って売ったり、登山者の荷物を背負ったりして、他の天狗たちのために資金を稼いでいて、天狗界での地位はかなり低かったといいます。

 この木の葉天狗。

 天狗界ではコッパでした。


・コッパ=木の葉=こわっぱ

・こわっぱ=未熟なもの、稚拙なものなど意味する

・菊岡米山(きくおか・1680~1747・俳人、作家)

・『諸国里人談』(しょこくりじんだん・奇談・怪談)

・松浦静山(まつらせいざん・1760~1841・肥前平戸藩主)

・『甲子夜話』(かっしやわ・随筆)


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