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妖怪百物語  作者: keikato
39/919

39 九尾狐

 九尾狐きゅうびこという妖怪がおります。

 九尾狐は中国から渡来した九本の尾を持つ妖狐ようこで、日本の国を滅ぼそうとしますが、陰陽師に正体を暴かれて退治されてしまいました。

 ただ肉体は滅んでも怨念は残り、それが一つの殺生石せっしょうせきとなって、近づく者をことごとく死に至らしめたといわれています。

 ある日。

 玄翁げんのうという和尚が金づちで殺生石を叩き割り、九尾狐の毒気を封じました。

 これを聞きつけ、別の九尾狐が駆けつけてきたのですが、やはり玄翁和尚に叩き砕かれました。

 その石のかけらは国中に飛び散り、これを踏んだ者の足にはイボができたといいます。

 この2匹の九尾狐。

 イボ兄弟だったのでした。




・イボ=いぼ=異母

・玄翁和尚(げんのうおしょう・1329~1400・南北朝時代の曹洞宗の僧)


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― 新着の感想 ―
[良い点] 中国から渡来した九尾狐を「封神演義」の妲己と同一視する説も御座いますね。 九尾狐は鳥羽上皇に寵愛された玉藻前の正体としても有名ですが、玉藻前が殷の紂王を誑し込んで暴君に仕立て上げた妲己と実…
[良い点] 九尾狐、有名ですよねw異母きょうだいがいたとは。 それにしても、踏んだらイボが出来る・・・地味で小さいとはいえ、面倒な呪いです。今度から、石をふまないようにしないと。イボってすぐ再発するの…
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