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妖怪百物語  作者: keikato
379/924

379 琴古主

 琴古主ことふるぬしという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、壊れた琴に目や口が生え、ざんばら髪のような糸を持った姿で描かれています。

 その解説文では、琴曲に使われる筑紫琴が付喪神になったものだとしています。

 それ以前の資料としては、室町時代の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』があり、琵琶の妖怪に引っ張られる琴の妖怪が描かれています。

 石燕は琴古主を描くにあたり、『百鬼夜行絵巻』の琴の妖怪をモデルにしており、琴古主と同じ見開きに琵琶牧々(びわぼくぼく)を載せています。

 石燕はほかの妖怪でも、たびたび『百鬼夜行絵巻』を参考にしていました。

 コトのほかお気に入りだったのです。


・コトのほか=ことのほか=琴のほか

・ことのほか=格別、とりわけ

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・筑紫琴=筑紫流で用いる13弦の琴

・『百鬼夜行絵巻』(日本の絵巻物で多数の作品が現存)


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