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妖怪百物語  作者: keikato
377/926

377 ひくまた川の河童

 ひくまた川の河童は江戸時代中期、作者不詳の『寓意草』に次のようなことが記されています。

 武蔵の川越のあたりにひくまた川という小さな川があり、その川の近くに「ほうとう院」という寺がありました。

 ある日。

 この寺の馬を洗おうと、寺の下男が馬に乗って川に走り込んだところ、馬が暴れて水から躍り出ました。

 このとき若者は落馬して気絶し、かたや馬は若者を残してうまやに駆け戻りました。

 その馬の手綱には、人の子供のようなものが絡みついていて、馬はそれを隅のほうへ蹴飛ばしました。

 寺の下男たちが捕らえてみると、それは河童で、背中の甲羅が割れていたといいます。

 下男が割れた甲羅を見て叫びました。

「コウラ大変や!」



・コウラ=甲羅=こーら

・『寓意草ぐういそう』(作者不詳・随筆)


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