表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
372/926

372 狐女房

 狐女房は異類婚姻譚の一種で、愛知県に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 ある若い百姓は、行き倒れの娘を連れ帰って介抱してやりました。

 その後。

 娘は女房になり、やがて赤子も産まれました。

 あるとき赤子が病気となり、つきっきりで看病をしたことで、田植えが間に合わなくなりました。

 若者がそのことを話すと、翌日、田んぼにいねが植えられていました。

 ただ稲は逆さまに植えられており、百姓がそのことを話すと女房は田んぼへと走り、その姿はいつしか白い狐になっていました。

 稲は半分ほど正しく植え替えられていましたが、狐の女房は帰ってくることはありませんでした。

 この狐女房。

 百姓のもとにはもうイネナカッタのでした。


・イネナカッタ=稲なかった=居ねなかった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ