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妖怪百物語  作者: keikato
37/920

37 提灯お化け1

 提灯ちょうちんお化けという妖怪がおります。

 これは古い提灯が上下にパックリと割れ、そこから長い舌がダラリと出て、上半分に一つないし二つの目があるのが一般的ですが、提灯から顔、手、体、翼が生えていることもありました。

 夜になると、提灯お化けは火を灯して浮遊するのですが、人に危害を加えることはなく、なぜか(かえる)を好んで食べました。

 この夜。

 提灯お化けは腹ごしらえにと、暗い池の淵に座って火を灯していました。

 火には羽虫(はむし)が集まってきます。

 その羽虫を狙って蛙が寄ってきます。

 提灯お化けは次々と蛙を捕まえ、蛇のように丸飲みにしていきました。

 この提灯お化け。

 生まれもっての蛇腹(じゃばら)でした。


・提灯=蛇腹折り

・蛇腹=山折りと谷折りの繰り返し構造


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― 新着の感想 ―
[一言] 提灯お化けのオチは覚えてましたが、蛇腹とは、いつ読んでもお上手です! 蛇と蜘蛛を飲んでくれるお化けはいないものでしょうか?いたら、我が家にほしいです〜とはいえ、人間も飲み込まれたら嫌ですが(…
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