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妖怪百物語  作者: keikato
365/949

365 ちいちい袴

 ちいちいはかまは民話の一種で、新潟県佐渡島に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 老婆が糸を紡いでいると、そこに袴姿の四角張った顔の小男が現れました。

 小男が唄い始めます。

「おばあさん淋しかろう。わしがおどって見せましょう。ちいちい袴に木の脇差さして、こればあさん、ねんねんや」

 小男は唄いながらどこへやら消えました。

 老婆が家の中を捜したところ、縁の下にお歯黒を付ける楊枝(ようじ)が落ちていました。

 老婆がその楊枝を拾って焼き捨てたところ、小男は二度と現れることはありませんでした。

 昔からこのように、古くなったお歯黒付けの楊枝は不要なものとして焼き捨てられていたといいます。

 ヨウジがなくなります。


・ヨウジ=楊枝=用事

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