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妖怪百物語  作者: keikato
360/930

360 大首1

 大首おおくびという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に描かれてあり、その解説文によれば、お歯黒をつけた巨大な女の生首なまくびが現れるとされています。

 この大首の正体は人間の怨霊が化身したもの、あるいは狐や狸が化けたものだといわれています。

 江戸時代中期の妖怪物語『稲生物怪録』には次のような記述があります。

「雨の日の夜。稲生平太郎という男が物置の戸を開くと、巨大な老婆の顔が出現した。平太郎が火箸ひばしで顔を突いたところ、大首はまったく動じることがなかったという」

 火箸で突かれてひどく痛かろうに……。

 この大首。

 そのことはオクビにも出さなかったといいます。


・オクビ=大首

・おくびにも出さない=思っていることや事の真相などを少しも口に出したり素振りに見せたりしない

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『今昔画図続百鬼』(こんじゃくがずぞくひゃっき)

・『稲生物怪録いのうもののけろく』(作者不詳・妖怪にまつわる物語)


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