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妖怪百物語  作者: keikato
36/920

36 前鬼・後鬼

 前鬼・後鬼は、修験道の開祖である役小角(えんのおづの)を主とする夫婦の鬼です。

 夫の前鬼は陰陽の陽を表す赤鬼で鉄斧を手にし、役小角の前を進んで道を切り開き、仏具を入れた竹の箱を背負っています。

 妻の後鬼は陰を表す青鬼で、霊力のある水が入った水瓶を手にし、こちらも種を入れた竹の箱を背負っていました。

 二人は生駒山地に棲み、常日頃より人に災いをなしていました。

 ある日。

 役小角は二人を戒めるため夫婦の家を訪れると、子供を殺された親の悲しみを教え、その罪滅ぼしとして二人の子を煮え湯の入った(かま)の中に入れるので、鉄の釜を用意するよう伝えました。

 後鬼が我が子をかばって声を荒げました。

「カマワナイで!」


・カマワナイ=釜はない=構わない

・役小角(634~701伝・飛鳥時代の呪術者)


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― 新着の感想 ―
[良い点] カマワナイデ ・・・窯はないで。 関西出身だったのね(^^♪
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