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妖怪百物語  作者: keikato
35/922

35 肉吸い1

 肉吸いという妖怪がおります。

 これは人間に近づき肉を吸い取るといわれ、和歌山県の果無山(はてなしやま)に伝承があり、十津川付近で郵便脚夫をしていた老人の証言として次のような話があります。

 明治の頃。

 源蔵という猟師が果無山で猟をしていたところ、そこへ若い女が「ホーホー」と笑いながら現れ、、煙草の火を貸すよう言ってきました。

 源蔵が女を怪しみ、「南無阿弥陀仏」の文字が刻印された銃弾を鉄砲に込めていると、その間に女は背丈が2丈ほどもある化け物に変化しました。

 源蔵は迷わず化け物を撃ちました。

 銃弾に倒れた化け物は骸骨に姿を変え、やがて骨はバラバラになったといいます。

 この肉吸い。

 この日は無駄骨を折りました。






・無駄骨を折る=骨はバラバラ

・無駄骨を折る=無駄な努力や苦労をする

・郵便脚夫=郵便集配人の旧称

・二丈=約6メートル

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