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妖怪百物語  作者: keikato
349/924

349 倉ぼっこ

 倉ぼっこという妖怪がおります。

 人に富をもたらす座敷童子の類いのもので、岩手県の遠野地方では人を助ける倉の守り神として伝えられています。

 その姿は子供ほどの背丈で、頭髪が体全体をおおうほど長く、全身毛むくじゃらだといいます。

 この倉ぼっこは倉の中で糸車や囃子(はやし)の物音を立てることはありますが、姿を現すことは非常にまれで、倉ぼっこが倉から離れると、その家の家運は徐々に傾くといわれました。

 民俗学者の柳田國男の著書『遠野物語拾遺』の中では、倉に籾殻(もみがら)をまいて、それに足跡が残れば、やがて倉ぼっこが倉から現れるとあります。

 その一方。

 足跡が残らなければ、倉ぼっこの存在はお蔵入りとなりました。


・お蔵入り=倉

・お蔵入り=世間の目に触れないまま葬られてしまう

・柳田國男(1875~1962・民俗学者、官僚)

・『遠野物語拾遺』(遠野郷に古くより伝えられる習俗や伝説、怪異譚)

・囃子=四拍子(笛、大鼓、小鼓、太鼓)でもって謡や能をはやしたてる。ほかに祭で使われる祭囃子などがある。


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