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妖怪百物語  作者: keikato
348/926

348 骨産

 骨産ほねざんは江戸時代後期の医者、橘南谿の『黄華堂医話』に次のような話があります。

 その昔。

 薩摩国の鹿野谷という村で、ある女が身ごもって8、9カ月の頃、しきりに腹痛がして大量の血が下りました。

 ところが出血はしたものの赤子は生まれず、また出産月を過ぎても、まだ赤子が残っているように腹は大きなままでした。

 その後。

 ふくらんだ腹はもとには戻らず、2、3年も過ぎてから、突然の激しい腹痛とともに骨ばかりを出産しました。

 最初の出産のときは血と肉ばかりが下って、骨はずっと体の中に残っていたものなのか、たいそう奇妙な症状だったといいます。

 二度目の出産のあと。

 女はこの事実を産婆から聞かされました。

「ほーね」


・ほーね=骨=ほうね

・橘南谿(たちばななんけい・1753~1805・医者)

・『黄華堂医話』(こうかどういわ・医書)


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