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妖怪百物語  作者: keikato
330/932

330 大かむろ

 大かむろという妖怪がおります。

 水木しげる氏などの著書に見られ、正体は狸が化けたもので、巨大な顔をしていたとされています。

 この大かむろは家の者が庭などで物音を聞き、何ごとかと思って戸を開けたりすると現れるのですが、驚かすことだけが目的で、特に人に危害を加えることはありませんでした。

 ある屋敷。

 ガタゴト、ガタゴト……。

 この夜も庭で物音が始まります。

――今夜も来やがったな。

 家主がうんざりしながら庭に出ると、そこにはいつものように顔の大きな化け物が立っていました。

 大かむろです。

 大かむろは当然のようにいばって言います。

「おい、何かうまいものを食わせろ」

 この大かむろ。

 いつだって大きな顔をしていました。


・大きな顔=顔の大きな化け物

・かむろ=本来は児童期のおかっぱの髪型

・大きな顔をする=いばった顔つきや態度

・水木しげる(1922~2015・漫画家、妖怪研究家)


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― 新着の感想 ―
[一言] keikato家にも該当する妖怪が複数いますね ただ、互いに相手の事だと言い合い 結局、口で負ける方が言う事を聞くとかw 。・゜・(ノ∀`)・゜・。
[一言] 拝読しました。 むかし、主人の職場に、驚くほどに顔の大きな上司がいました。写真でみると小顔な人の3倍はある大きさです。 もちろん身体も大きく、いちばんいいことは心の器が大きいことでした。もし…
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