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妖怪百物語  作者: keikato
33/920

33 キャシャ

 キャシャという妖怪がおります。

 これは妖怪「火車かしゃ」が訛ったものだといわれ、岩手県の遠野地方に伝承があり、柳田國男の『遠野物語拾遺』に次のような話があります。

 その昔。

 綾織村から宮守村に越える道に小さな峠があったのですが、キャシャはそこの「笠の通」というところに棲んでいて、墓から死人を掘り起こしては、どこかへ運んで喰っていたといいます。

 また「笠の通」の付近では、怪しい女が歩くのを見た者が幾人もおり、その女は前帯に赤い巾着を下げていたということでした。

 宮守村の某老人は若い頃、それらしき女と出遭ったことがあるといいます。

 このキャシャ。

 その老人の話によれば、細身でキャシャに見えたといいます。




・キャシャ=華奢=火車

・柳田國男(1875~1962・民俗学者、官僚)

・『遠野物語拾遺』(遠野郷に古くより伝えられる習俗や伝説、怪異譚)

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