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妖怪百物語  作者: keikato
328/925

328 烏天狗1

 烏天狗からすてんぐは伝説上の生き物です。

 これは日本各地に様々な伝承があり、装束姿で顔には烏のようなくちばしがあって、空を自在に飛翔したといいます。

 さらには剣術と神通力に秀でており、昔は都に降りてきては猛威を振るったともいわれています。

 ある暑い夏の日。

 木こりの男が谷川で汗を流していると、野太い声がして、男からそれほど遠くないところへ烏天狗の集団がやってきました。

 男と同じで水浴びをするのか、烏天狗らは着ている装束を脱ぎ始めました。

 裸の烏天狗らが谷川に入ります。

 男は岩陰に身を隠し、そこから烏天狗のようすをじっとのぞき見ていました。

 烏天狗らが水から出ました。

 わずか1分。

 烏の行水でした。




・烏の行水=お風呂に入る時間が短い人

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― 新着の感想 ―
今、介護の職業学校へ通っていまして、しばらく拝読できていなかったんですが、久々に読んでラストの切れを堪能しました。 こんなに短いのに、こんなにストレス解消できるお話も稀有だと思います。
[一言] 拝読しました。 昔、我が家の神殿の上にカラス天狗の面があり、子ども心に相当怖かったのを思い出しました。 ところで、鳥の中でもどうして烏だけをとりあげ、お風呂の早い人を「烏の行水」というのでし…
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