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妖怪百物語  作者: keikato
326/925

326 蜈蚣の骨

 蜈蚣むかでの骨は江戸時代後期、長山盛晃著『耳の垢』に次のような話があります。

「寛政年間。

 出羽国横手城の修復工事が行われたとき杉の大木を伐ることになって、傍らに小屋掛けし、準備を整えた。

 このとき空がにわかに黒雲に覆われ、雷鳴おびただしく、ついに杉の大木に落雷した。

 杉の木は二つに裂け、雷火で一気に燃え上がって消失した。

 その焼けた跡を見ると、灰に交じって丈七尺あまりの大きな骨があった。

 それは何かの背骨にちがいなく、肋骨と思われるものも周囲に数多く散らばっていた。

 頭骨は砕けて形がなくなっていたが、人々はおそらく蜈蚣の骨だろうと話していた」

 この蜈蚣の骨。

 片付けるのにずいぶん骨が折れたといいます。




・骨が折れる=頭骨は砕け

・骨が折れる=困難で苦労する

・寛政年間=1789~1801年

・長山盛晃(ながやませいこう・生没年不詳・秋田藩士)

・『耳の垢』(秋田の不思議な話)


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― 新着の感想 ―
[一言] 百足(ムカデ)は穴掘り衆(穴太衆)の守り神と言われてた気がします 戦場漫画『墨攻』では、百足を殺す相手を偽穴掘り楽と見抜いたシーンがあります 洞窟探検のカナリヤみたく、人間に毒なガスが充満し…
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