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318 付喪神
付喪神は長い年月を経た道具などに精霊や霊魂が宿ったものです。
ちなみに「つくもがみ」ならびに「付喪神」という言葉は室町時代の絵巻物『付喪神絵巻』に見られ、それには次のような話があります。
「器物は百年経つと精霊を宿し付喪神となるため、人々は煤払いと称して、毎年立春前に古道具を路地に捨てていた。
廃棄された器物たちは腹を立て、節分の夜に妖怪となって一揆を起こすが、人間や護法童子に懲らしめられて仏教に帰依をする」
また同絵巻の詞書きに「つくも」とは、「百年に一年たらぬ」とあることから「九十九」のことであるとされています。
この付喪神。
イチネンホッキして仏教に帰依しました。
・イチネンホッキ=一揆=一念発起
・一念発起=仏教の言葉で今までの邪念を一掃して悟りを開こうと決心すること。転じてある事柄を達成しようと決心すること
・『付喪神絵巻』(室町時代に成立した絵巻物)
 




