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妖怪百物語  作者: keikato
308/925

308 羊頭の神

 羊頭の神は昔話の一種で、大正二年刊行、藤波山人著『ボビーさん新お伽噺』に次のような話があります。

 ある冬の寒い日。

 羊頭の神は飢えと寒さに苦しんでいる迷える旅人を助け、自分が住む穴へと連れていきました。

 その道中。

 旅人が手にしきりと息を吹きかけます。

 羊頭の神が問いました。

「なぜそんなに吹くのか?」

「指を暖めているのです」

 穴に着いて温かい焼き芋を与えたところ、旅人はその芋にも息を吹きかけます。

「なぜまたそんなに吹くのか?」

「熱いから冷ますのです」

「熱と冷とを吐き出す、そんな恐ろしいものと一緒にはいられない」

 羊頭の神は住処を旅人にゆずって出ていきました。

 その後。

 羊頭の神は迷える羊となったといいます。



・迷える羊=迷いの多い、弱い人間のたとえ。

・『ボビーさん新お伽噺』(大正時代の児童読み物シリーズ)


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― 新着の感想 ―
[一言] 羊だけに メー走しそう (;^ω^)
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