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307 蛇ヶ池
蛇ヶ池は龍神伝説の一種で、これは「比叡山七不思議」の一つにもなっています。
その昔。
延暦寺の龍ヶ池弁天には、神通力を持つ大蛇が棲みついていて、近隣の村人らに危害を加えていました。
ある日。
第十八代天台座主、元三大師がこの大蛇と対峙し、大きくなれるかと問うと、大蛇はみるみるうちに大きくなりました。
次に小さくなれるかと問うと、大蛇は元三大師の手の平に乗る大きさまで小さくなったので、すぐさま観音様の念力で大蛇を封じ込めました。
その後。
大蛇は神通力を人々のために使うようになり、龍神として祀られるようになったといわれています。
この蛇ヶ池。
龍神伝説とあってヘビーな話でした。
・ヘビー=蛇=ヘビー(重い)
・元三大師=良源(りょうげん・912~985・第18代天台座主)




