表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
302/931

302 怨霊蛙

 怨霊蛙は江戸時代中期、作者不詳の『大和怪異記』に次のような話があります。

 その昔。

 某侍が若党を使いに出し、それが帰ってくるとすぐに別の使いに出そうとし、下女がそれを若党に伝えたところ、若党は「またか」と不平を漏らしました。

 その後。

 下女に告げ口された若党は、怒った主人によって手討ちにされました。

 一年後の同じ日。

 かの下女が主人の幼子を連れて庭を歩いていたところ、そこへ蛙が飛び出してきて、下女に向かって尿をかけました。

 その尿はいくら洗っても落ちず、このあと下女が患って死んでしまったことから、蛙には若党の怨霊が憑いていたのだと噂されました。

 この怨霊蛙。

 怨霊が離れたあとはケロッとしていたといいます。


・ケロッと=けろりと

・『大和怪異記やまとかいいき』(作者不詳・1709年成立・怪談集)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ