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妖怪百物語  作者: keikato
300/922

300 薬缶転がし

 薬缶やかん転がしという妖怪がおります。

 これは日本各地に次のような話が伝わっています。

 宮崎県高千穂地方の伝承。

 これは夜、淋しい道を歩いていると、どこからともなくガラガラガランと薬缶を転がすような音が響いてきて、人を驚かせたといいます。

 宮城県の伝承。

 夜分、薬缶が坂道を音を立てて転がり、人を驚かせたといいます。

 東京都杉並区の伝承。

 雨の日の夜。

 薬缶が坂道を大きな音を立てて転がり、そこを通る者を驚かせたといい、これは現在もあるといわれています。

 長野県東筑摩郡生坂村の伝承。

 月夜の晩、上生坂の宮坂に薬缶転がしが現れて、薬缶を転がして人を驚かせたといいます。

 この薬缶転がし。

 人間をヤッカンで驚かせました。


・ヤッカン=薬缶=やっかむ

・やっかむ=うらやむ、ねたむ


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― 新着の感想 ―
300話まで拝読しましたが、全くネタがつきない発想力に驚嘆してます。 自分が書けないで頭を抱えている時、何度、「百物語」のオチで慰められたかわかりません。 まだまだ続くのですよね。 これからも拝読さ…
[一言]  薬缶だけあって、現れるのは夜間だけなのでしょうね。  てか、この薬缶転がし、コレは荷台からヤカンが転がり落ちる事故が起きただけのような感じがしますけどね(笑
[一言] 妖怪小豆洗いが対抗心でアップを始めました ( ゜∀゜)o彡°
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