表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
288/922

288 塵塚怪王

 塵塚ちりづか怪王という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、塵塚怪王が唐櫃からびつを開けているところが描かれています。

 室町時代の『百鬼夜行絵巻』にも唐櫃をこじ開ける鬼がいて、吉田兼好の『徒然草第七十二段』には、「多くて見苦しからぬは、文車の文、塵塚の塵」という文章があります。

 石燕は『百鬼夜行絵巻』や『徒然草』から多くを引用していることから、これもこの二作がもとになったといわれ、この解説文には「塵塚怪王はちりつもりてなれる山姥とうの長なるべし」とあり、塵塚怪王は「山姥」をはじめとするやまの妖怪たちの王だとしています。

 チリも積もればヤマとなります。


・チリ=塵塚の塵

・ヤマ=山の妖怪

・塵も積もれば山となる=小さいことでも積み重ねることによって大きくなる

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・吉田兼好=(1283~1352・歌人・随筆家)

・『徒然草』(つれづれぐさ・随筆)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ