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妖怪百物語  作者: keikato
283/927

283 赤毛の牡牛

 赤毛の牡牛という妖怪がおります。

 これは長崎県雲仙市に次のような話が伝わっています。

 ある晩。

 桶屋おけやの男が提灯を手に家路を急いでいると、いきなり提灯の灯りが消え、前方から何ものかが勢いよく突き進んできました。

――このままじゃぶつかってしまう!

 男は身の危険を感じて避けようとしましたが、とても間に合いそうになく、このときさらに寒気もしてきました。

 男は覚悟を決めるとあぐらをかいて座り込み、何ものかに向かって叫びました。

「生あるものなのか!」

 すると男の目の前に、2頭の大きな赤毛の牡牛が現れ出ました。

 2頭の牡牛が、あぐらをかいて座っている桶屋に気がつきます。

「おい、誰かおるぞ!」

「ほうってオケヤ」


・オケヤ=放っておけや=桶屋

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