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妖怪百物語  作者: keikato
277/920

277 化け杉

 化け杉という妖怪がおります。

 これは和歌山県の各地に次のような話が伝わっています。

 古びた杉の大木は何にでも化けることができ、この杉の木のそばを男が通ると美女に、女が通ると若い男に化けて声をかけ、子供が通ると和尚に化けて一緒に遊んだりしたといいます。

 その昔。

 杉の大木のそばを通りかかった子供たちに、まりを持った和尚さんが「遊ぼう!」と声をかけてきました。

 子供たちが喜んで一緒に遊んでいると、和尚さんの姿が忽然と消えました。

 子供たちが驚いて辺りを見まわすと、そばに立っていた杉の大木が、幹を揺すりながら大きな声で笑ったといいます。

 この化け杉。

 毎日何かしらに化けていたといいます。

 化けスギでした。


・化けスギ=化け杉=化け過ぎ

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― 新着の感想 ―
[一言] ほんとに化けすぎですね。 でも、和尚さんに化けて、子どもと遊んでくれる妖怪なんて微笑ましいですね。 化け杉さんは、花粉症でくしゃみばかりしてないでしょうか?
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