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妖怪百物語  作者: keikato
275/920

275 鍛冶が嬶

 鍛冶が(ばば)は高知県室戸市に次のような話が伝わっています。

 ある晩。

 女が峠で狼に襲われたのですが、通りかかった飛脚に助けられ、木に登って逃れました。

 狼たちが肩車を組んで襲いかかってきます。

 飛脚は脇差で応戦しました。

 狼たちは「佐喜浜の鍛冶が嬶を呼べ」と言い、しばらくすると白毛の狼が鍋をかぶって現れました。

 飛脚が脇差しを振り下ろすと鍋が割れて、狼たちは姿を消しました。

 翌朝。

 飛脚が血痕をたどると佐喜浜の鍛冶屋に着き、そこには頭に傷を負った嬶が寝ていました。

 飛脚は嬶を斬り殺しました。

 床下には大量の人骨、さらには本物の嬶のほねもあり、鍛冶屋は飛脚に事実を知らされて驚くばかりでした。

「ホーネ!」





・ホーネ=骨=ほーね(そうね)

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