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妖怪百物語  作者: keikato
274/921

274 猫憑き1

 猫憑きは憑き物の一種です。

 日本各地に伝承があり、これは死者に猫の霊が憑くというものです。

 岐阜県高山市の伝承。

 猫が死者をまたぐと「ムネンコ」が乗り移り、死人が踊り出すといわれ、これを防ぐため、「死者の枕元に刃物を置く、葬式のときは猫を他人に預ける、蔵に閉じ込める」といった風習があったといいます。

 愛知県知多郡の伝承。

 日間賀島では死体を盗まれないよう、死人の上に刃物や機織り機のおさを置いたといいます。

 佐賀県東松浦郡の伝承。

 猫の魂が死人に乗り移らないよう、死者を北枕に寝かせ、布団にホウキを乗せ、やはり枕元に刃物を置きました。

 この猫憑き。

 刃物には近寄らず、決してハムカウことはありませんでした。


・ハムカウ=刃に向かう=刃向かう、歯向かう

・刃向かう、歯向かう=強いものに反抗する


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― 新着の感想 ―
[一言] 幼いころ、ネコを飼っていたのですが、祖父が亡くなった時、絶対ネコを遺体の部屋に入れてはいけないと言われました。死人が起き上がるとか、踊りだすとか聞いたことがあります。 九州のほうでもそんな伝…
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