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妖怪百物語  作者: keikato
272/920

272 面霊気

 面霊気めんれいきという妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』に描かれている面の妖怪で、その解説文では芸能とゆかりのある秦河勝はたのかわかつの作った面がこの面霊気であろうかと述べています。

 昭和以降の解説。

 面霊気は古くなった面の化けたもので、夜になると動き出し、持ち主に対し、自分を大切に扱ってくれるよう頼んでくるといわれました。

 この夜。

 家人から粗末にされていた面霊気は、ほこり臭い蔵を抜け出すと屋敷の座敷に入り込みました。

「だれだ!」

 家人が刀で斬りつけました。

 面は真っ二つに割れ、付喪神になる前の古い面が正体を見せました。

「おまえは……」

 この面霊気。

 面が割れました。


・面が割れる=その人物が誰であるかわかる

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)


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