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妖怪百物語  作者: keikato
27/921

27 海女房1

 海女房という妖怪がおります。

 これは海で水死した女の化身だといわれ、島根県の出雲地方に次のような話が伝わっています。

 ある晩。

 某漁師の家に、赤ん坊を抱いた怪しげな女がやってきました。

 漁師はすぐに海女房だと気がつきました。

 海女房が言います。

「何か腹を満たすものはないでしょうか?」

さばの塩漬けなら百尾ほどあるが……」

 漁師は土間に置かれたおけを指し示しました。

「それだけあれば十分です」

 海女房は赤子を抱いたまま、片方の手で桶の重石おもいしを軽々と持ち上げました。

 漁師はそのすきに家から逃げ出しました。

「くそー、たった3尾しか入っておらんじゃないか」

 この海女房。

 漁師にサバを読まれました。



・サバ=鯖=サバを読む

・サバを読む=自分に都合のよいように数をごまかす


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