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妖怪百物語  作者: keikato
268/922

268 大鹿の怨霊

 大鹿の怨霊は怪異の一種です。

 これは奈良県吉野郡東吉野村に次のような話が伝わっています。

 その昔。

 吉野村の大又というところに、忠蔵という猟師が一人で住んでいました。

 ある日。

 忠蔵が薊岳あざみだけに猟に出かけ、古池のそばで休んでいると、そこへ三つ又の角を持つ、数十年の齢を重ねたかという大きな鹿が現れました。

 忠蔵が鉄砲で撃つと、倒れた鹿が古池に落ちて水面が真赤に染まりました。

 忠蔵は死んだ鹿を背負って帰りました。

 その夜。

 忠蔵は熱を出して3日3晩うなされ、6日目に視力を失い、1か月後には死んでしまいました。

 人々は大鹿の怨霊に祟られたのだと噂しました。

 この忠蔵。

 死シカ、最後は残されていませんでした。


・死シカ=死鹿=死しか

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