表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
255/921

255 妖怪宅地1

 妖怪宅地は怪異の一種です。

 これは江戸時代中期、浪華亭紀常因著『怪談実録』に次のような話があります。

 江戸は西窪。

 この地にあった畳屋は、夜中に突然、原因不明の大きな音がするようになりました。

 困った主人が「近所に聞こえても困るので、夜中に騒ぐのだけは勘弁してほしい」と、誰かれになく頼んだところ、その夜から怪音はやみました。

 ところが今度は、座敷の行灯や盆が宙に浮いたりするようになりました。

 家族の者も最初は驚いていましたが、そのうちになれて恐ろしいとも思わなくなりました。

 結局、畳屋は世間体を気にして、西窪から引っ越しましたが、この怪事がやむことはなかったといいます。

 この畳屋。

 最後は店をタタミました。


・タタミ=畳=たたむ

・店をたたむ=商売をやめて廃業する

・浪華亭紀常因(読み不明)

・『怪談実録』(かいだんじつろく・怪談)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 現在で言うポルターガイストの一種ですね。 何の心霊のしわざか〜。   我が家も夜半勝手口の戸が、風もないのに音もなく開きます。 視線を下に向けたところ、通いノラのキジでした。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ