表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
252/922

252 山囃子

 山囃子やまばやしは怪異の一種です。

 静岡県浜松市に伝承があり、おもに深夜、人気のない山奥から笛や太鼓などの神楽の囃子が聞こえ、これは山の神が鳴らしているといわれました。

 柳田國男著『秋風帖』によれば、かつての遠州阿多古では、この山囃子は狸の腹鼓はらつづみだとされていました。

 また遠州熊村では、実際に狸が腹鼓を打っているのを見たという者がいたといいます。

 さらには何十人もの者が、この山囃子を同時に聞いたという話もあり、多くの者が幻聴や幻覚の類いではなかったと証言しています。

 この山囃子。

 現代では気象学的な現象とされています。

 のちになって、証言者たちは作り話だったことをツツミ隠さず話しました。


・ツツミ=腹鼓はらつづみ=包み隠さず

・包み隠さず=何事も秘密にすることなく

・柳田國男(1875~1962・民俗学者、官僚)

・『秋風帖』(中部地方、佐渡、熊野を旅した紀行)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ