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妖怪百物語  作者: keikato
251/920

251 毛脚

 毛脚けあしという妖怪がおります。

 明治時代中期、石川鴻斎の怪談集『夜窓鬼談』に次のような話があります。

 その昔。

 豊橋の商人某は愛知県の本宮山に参詣に来て、その途中、山の中腹の木の根元で休んでいたところ、色白の美しい娘が着物の裾を乱して登ってきました。

 娘は母の病気平癒のために来たと話し、商人と共に山を登ることになりました。

 その途中。

 娘の足袋の紐がほどけたので、結んでやろうと商人がかがむと、女は自ら着物の裾を持ち上げました。

 その脚は杵のようにたくましく、針のような毛がびっしりと生えていて、女はいつかしら身の丈7、8尺の馬のような化け物に変じていたといいます。

 この毛脚。

 馬脚をあらわしました。


・馬脚=毛脚=馬のような化け物

・馬脚をあらわす=隠していたことがあらわれる

・石川鴻斎(いしかわこうさい・1833~1918・漢学者、画家)

・『夜窓鬼談』(やそうきだん・怪談集)


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