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妖怪百物語  作者: keikato
25/922

25 猫檀家

 猫檀家は日本各地に伝わる民話です。

 その昔。

 とある貧乏寺は、その日の食べ物にもこまるようになり、和尚は飼っていた猫に暇を出しました。

 すると猫はそれまでの恩返しにと、近いうちに長者の家で葬儀があるといって、和尚に策を授けます。

 葬儀の日。

 亡骸を納めた(おけ)が宙に舞い上がりました。

 参列者たちは驚き、僧侶たちが必死に祈祷するものの、桶はいっこうに降りてきません。

 そんなとき、貧乏寺の和尚が経を唱えると桶が降りてきて、無事に葬儀をすませることができました。

 以来。

 桶の一件で和尚の名声は広まり、多くの人々がこの寺の檀家になりたいと集まってきました。

 和尚がそれを嬉しそうに出迎えます。

「オーケー、オーケー」


・オーケー=OK=桶

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後「オーケーオーケー」で一気に軽さが出ているところに笑いを誘われました。お坊さんの笑顔が目に浮かぶようです。
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