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妖怪百物語  作者: keikato
235/920

235 桂男1

 桂男かつらおとこという妖怪がおります。

 これは和歌山県東牟婁郡那智勝浦町に伝承があり、桂男は満月でない月をながめていると現れ、見る者を手招いて寿命を縮めたり、命を奪ったりしたといいます。

 中国の神話によると、桂男は月に住んでおり、くものような巨人であったといわれています。

 唐の時代の古書『酉陽雑俎ゆうようざっそ』に次のような話が記されています。

 呉剛という男が、当時禁じられていた仙法を学んだ罪で、月の大宮殿にあった高さ500丈の巨大な桂の木を刈る刑罰を受けました。

 ちなみに500丈はおよそ1500メートルです。

 巨大な桂の木を刈る。

 その木の高さからして、これはまるでクモをつかむような話でした。


・桂男=雲のような巨人

・雲をつかむような=物事が不明瞭ではっきりしていない

酉陽雑俎ゆうようざっそ』中国唐代の段成式による随筆


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