表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
233/922

233 置行堀

 置行堀おいてけぼりという妖怪がおります。

 置行堀は江戸の本所を舞台とした「本所七不思議」の一つで、その正体は河童であるとも、狸の化け物であるともいわれています。

 ある日。

 仲の良い町人たちが集まり、墨田錦糸町あたりの堀川で釣りをしたところ、魚籠びくからあふれるほどの魚が釣れました。

 夕暮れどき。

「魚を置いていけ!」

 堀の内から怪しい声がしました。

 その声に驚いた町人たちは、釣り道具や魚籠を捨て置いて、一目散にその場から逃げ出しました。

 その後。

 町人の一人がこっそり、置いてきた釣り道具を取りに戻りました。

 そして魚籠を手にかけたとき、堀の内から再び怪しい声がしました。

「魚籠は置いていけ!」

 ビクッ!





・ビクッ=魚籠

本所七不思議ほんじょななふしぎ=本所(東京都墨田区)に江戸時代ころから伝承される奇談・怪談

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ