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妖怪百物語  作者: keikato
230/921

230 瀬戸大将

 瀬戸大将という妖怪がおります。

 江戸時代中期、鳥山石燕の妖怪画集『百器徒然袋』にあり、さまざまな瀬戸物の寄せ集めの甲冑を身に着けたような姿で描かれています。

 その絵の解説文。

曹孟徳そうもうとくに唐津焼のからきめ見せし、燗鍋の寿亭侯にや、蜀江のにしき手を着たり……」

 これは『三国志』などで知られる関羽かんう曹操そうそうを陶磁器に見立て、瀬戸物と唐津物による陶磁器同士の争いとして描いたと考えられています。

 江戸時代の頃。

 茶碗や皿などの家庭雑器は、それまで唐津物が主流だったのですが、瀬戸物がそれを打ち負かして勢力を拡大していきました。

 この瀬戸大将。

 生き残りをかけたセトギワにありました。


・セトギワ=瀬戸物=瀬戸ぎわ

瀬戸際せとぎわ=勝負・成否などの分かれ目

・鳥山石燕(とりやませきえん・1712~1788・画家)

・『百器徒然袋』(ひゃっきつれづれぶくろ)

・『三国志』(中国の蜀・魏・呉の三国が争覇した三国時代の歴史書)


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