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妖怪百物語  作者: keikato
23/925

23 一本だたら1

 一本だたらという妖怪がおります。

 紀伊半島の熊野地方に伝承があり、長い棒のような体に一つ目と一本足がついており、雪が積もった道に一本足の足跡を残したといいます。

 名前の「だたら」はタタラ師からきており、鍛冶師が片足でふいごを踏むことで片足がなえ、片方の目で炉を見るため片目がつぶれることによります。

 ある年の暮れ。

 武士が雪の舞うなか、峠の松の街道を歩き進んでいると、向こうから宙返りしながらやってくる者がいました。

 それは一つ目一本足で、電柱でんちゅうに目鼻をつけたような奇妙な姿でした。

「化け物め!」

 武士はとっさに刀を抜いて斬りかかりました。

「待ってくだされ! デンチュウでござる、デンチュウでござる」


・デンチュウ=殿中=電柱

・殿中でござる=忠臣蔵の松の廊下事件


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― 新着の感想 ―
[一言]  誰かが言って居ましたが、電柱って江戸時代には無かったですよね(汗  だったら、その時代にはその妖怪は一体何にたとえたのでしょうか? 気になる所ですね。  諏訪大社の御柱のような怪奇とでも言…
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