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妖怪百物語  作者: keikato
227/921

227 ラートシカムイ

 ラートシカムイという妖怪がおります。

 これは石狩湾に棲んでいたという巨大なたこで、アイヌに次のような話が伝わっています。

 その昔。

 巨鳥のフリカムイが荒れ狂って海上を飛びまわったとき、その騒がしさに怒ったラートシカムイがフリカムイを黙らせようとしました。

 ラートシカムイはフリカムイに墨を吐きかけ、8本の足で海に引き込みましたが、両者互角で決着がつきませんでした。

 フリカムイが海中に引き込まれた際、尾羽《アイヌ語でイシ》を左右に開いて《アイヌ語でカリ》ふんばったことから、付近の海は《イシカリ》と呼ばれるようになったといいます。

 フリカムイのフンバッタ姿を見て、ラートシカムイが問います。

「フンした?」


・フンした=フンバッタ=糞ばった

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