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224 狐の風
狐の風は怪異の一種です。
これは九州地方に伝承があり、急な発熱や病気になることを「風に吹かれる」といいました。
また佐賀県では、狐に憑かれることを「狐の風を負う」といって、これを負うと精神に異常をきたしたといいます。
ただ狐より狸の方が優れているとされ、狸にまじないをしてもらえば治るといわれました。
また唾を3度吐けば治るともいわれています。
この地方では、狐狸の舌を生で吸うと狐に化かされないという風習があり、そうしたことから誰かが狐や狸を捕まえたときは、その舌を分けてもらいました。
狐狸の舌はどんなに小さくても、噛めば風味が口一杯に広がったといいます。
さらにコリコリしていたといいます。
・コリコリ=狐狸=こりこり




