表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
213/923

213 宇津ノ谷峠の鬼1

 宇津ノうつのや峠の鬼は、静岡市と藤枝市の境にある宇津ノ谷峠を舞台とする伝説に登場する鬼です。

 その昔。

 峠のふもとにあった梅林院の住職が、腫物の血膿を小僧に吸い出させていたところ、小僧は人の血の味を覚え、やがて人を喰う鬼となりました。

 ある日。

 在原業平がこの地を通った折、村人を救うため地蔵菩薩に祈願すると、地蔵菩薩は僧に化身して鬼と対峙しました。

「わしの掌に乗るほど小さくなれるか」という僧に対し、鬼は小さな玉となって僧の掌に乗りました。

 僧がすかさず杖で玉を打つと玉は10個に砕け、僧はそれらを一口に呑み込みました。

 以後。

 鬼は現れなくなったといいます。

 鬼が悔しそうに言います。

「なんでウツノヤ?」


・ウツノヤ=宇津ノうつのや=打つのや

・地蔵菩薩=一般的に「お地蔵さん」と呼ばれる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ