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妖怪百物語  作者: keikato
211/921

211 ニタッラサンペ

 ニタッラサンペという妖怪がおります。

 これはアイヌに伝承があり、その姿を見た者は運勢が悪くなるといわれました。

 名前のニタッラサンペはアイヌ語で「湿地の苔の心臓」という意味があり、これと似た魔物にマリモの「トラサンペ」がいます。

 姿かたちはトラサンペと同じく球形きゅうけいで、全長はおよそ20センチほど、またときには2メートルにもなったといわれています。

 茶褐色の体には翼が生えていましたが、移動をするときは鳥とも獣ともつかない姿で、地面をころころと転がりました。

 ある日。

 ニタッラサンペが翼をたたんで休んでいると、そこへやってきたトラサンペが声をかけました。

「丸くなって何をしてるんだ?」

「キュウケイ」





・キュウケイ=球形=休憩

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