表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖怪百物語  作者: keikato
210/925

210 どうさい

 どうさいという妖怪がおります。

 岐阜県高山市に伝承があり、この地方ではヒキガエルの蝦蟇がまのことをいいます。

 蝦蟇は皮膚が硬いため大きくなれませんが、人の手で皮をはいでやるとその度に大きくなり、それを七年繰り返せばどうさいになったといわれています。

 その昔。

 猟師の山小屋に美しい女が現れ、糸車で木綿糸を引くので、猟師はこれを怪しんで鉄砲で撃ちました。

 ところが弾が1発も当りません。

 そこで猟師が怪しく光る行灯あんどんを撃ったところ、ようやく女は倒れました。

 翌朝。

 山小屋には3尺もある蝦蟇が死んでいて、銃弾は蝦蟇の目に当たっていました。

 このどうさい。

 美しい女から目も当てられない姿となりました。



・目も当てられない=銃弾は蝦蟇の目に当たって

・目も当てられない=あまりにひどすぎて見るに堪えない

・行灯=ろうそくや油脂を燃料とした炎を光源とする照明器具


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ