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妖怪百物語  作者: keikato
206/921

206 天狗礫1

 天狗礫てんぐつぶては怪異の一種です。

 これに遭遇すると、小石が突然空から降ってきたといい、東京絵入新聞に次のような記事が載りました。

「明治9年3月某日。

 中村繁次郎という者の家で小石が降るようになった。

 繁次郎はこれを警察に届け、巡査の目の前でも小石が降る怪異は起きた。

 天狗礫の噂が広まって、繁次郎宅には大勢の見物人が押し寄せるようになった。

 そんななか小林長永という人力車夫が現れ、自分が狐狸を追い払う祈祷を行い、それで効果がなければ専門の先生を紹介すると申し出た。

 繁次郎はこれに喜んで同意した」

 ちなみにこの祈祷の結果については、その後の東京絵入新聞には載りませんでした。

 以後、ナシノツブテです。


・ナシノツブテ=礫

・なしの礫=音沙汰のないこと

・明治九年=1876年


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